ペチュニアの小型容器栽培における草姿コントロール技術

タイトル ペチュニアの小型容器栽培における草姿コントロール技術
担当機関 和歌山県農林水産総合技術センター農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者 島 浩二
妹尾明枝
発行年度 1999
要約 ペチュニアの小型容器栽培では、従来の 9 cmポット栽培に対して 7.5 cmポットで2/3程度、6 cmポットで1/2程度の施肥量(被覆肥料)で十分な生育が得られる。さらに、高濃度のわい化剤(ダミノジット)散布を行うことで密植栽培が可能となる。
背景・ねらい  花壇苗生産においてポットサイズの小型化( 7.5 cmおよび 6 cmポリポット)を図ることにより、単位面積当たりの生産数量の増加やポット重量の軽量化による労力の軽減が期待できる。
 そこで代表的な春夏花壇用花きであるペチュニアにおいて、ポットサイズに見合った生育を得るための栽培方法の検討を行った。
成果の内容・特徴
  1. 肥料に肥効期間140日の被覆肥料(N:P2 O5 :K2 O=14:12:14)を用いて小型容器栽培を 行った場合、6 cmポットでは 0.7 g/株以上の施肥量によりポットサイズに対して十分な大きさの株が得られ、葉色も良好となる。また、7.5 cmポットでは 1.0 g/株以上の施肥量で十分な生育が得られる(表1)。
  2. ポットサイズに見合った生育をポット上部の直径から判断して、6 cmポットでは 9 cmポット慣行栽培の67%(6÷9×100≒67)、7.5 cmポットでは83%(7.5÷9×100≒83)の大きさ苗と想定した。小型容器栽培では 9 cmポット栽培よりも高濃度のわい化剤(ダミノジット)の葉面散布を行うことにより、苗が徒長することなくポットサイズに見合ったコンパクトな草姿に仕上がる(表2)。
  3. 施肥量の削減と高濃度のわい化剤散布により、6 cmポットでは288ポット/㎡( 9 cmポットの2倍)、7.5 cmポットでは210ポット/㎡(同1.5倍)の密植栽培が可能となる。
成果の活用面・留意点
  1. 栽培時期、肥効期間により適正な施肥量は異なるものと考えられる。
  2. わい化剤の適正な散布濃度は栽培時期、栽植密度により異なるものと考えられる。
  3. 小型化された苗の定植後の生育は 9 cmポット苗に比べてやや劣る。

図表1 210967-1.jpg
図表2 210967-2.jpg
カテゴリ 肥料 栽培技術 施肥 ペチュニア わい化

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