少量培地耕にかん水制御を組み合わせた高糖度トマトの栽培法

タイトル 少量培地耕にかん水制御を組み合わせた高糖度トマトの栽培法
担当機関 広島県立農業技術センター
研究期間 2000~2000
研究担当者 伊藤悌右
岡田牧恵
山本哲靖
房尾一宏
発行年度 2000
要約 少量培地耕によるトマトの2段どり栽培で、マサ土とモミガラを混合して培地とし、果実の発育段階に応じてかん水量を変えることにより、糖度8%前後で重量150g程度の果実が10アール当たり3トン生産できる。
背景・ねらい  現在生産されている高糖度トマトは、結実後から収穫まで長期間水ストレスが付与されるため、1果重が100g以下と小さい。また、水ストレス付与に有効な市販の隔離床栽培装置は設備費が高い場合が多い。そこで、安い費用で自作可能な隔離床と培地素材を利用し、1果重が大きい高糖度トマトの安定生産技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 栽培床の構造は、地面に幅と深さ共に20㎝の溝を掘ってポリシートを敷き、暗渠用網状管を置いた上に防根透水シートを敷いた閉鎖系である(図1)。床の長さ1m当たり40リットルの培地を詰める。床中央に孔を下向きに設置したかん水チューブを設置する。
  2. 培地は、マサ土+モミガラ(容積比1:1)を用いる(図2)。培地には1リットル当たり2gの苦土石灰を混合しておく。施肥は、窒素成分で株当たり5g分の緩効性の被覆肥料(100日タイプ)をかん水チューブの下に全量基肥で置く。栽培期間中はかん水のみ行い、追肥は不要である。
  3. 苗は、128穴のセルトレイと専用用土で30日間育苗し、本葉2~3枚の若齢苗を栽培床に株間20㎝で定植する。株当たりの培地量は、8リットルである。仕立て方法は、主枝1本仕立てで、第2段花房の上に3葉残して摘心し2段どりとする。
  4. 1株1日当たりのかん水量は、果実肥大がほぼ終る緑熟期までは秋冬期200ml、春夏期1000ml、緑熟期以降は秋冬期50ml、春夏期200mlとする。曇雨天日にはかん水しない。
  5. 定植から収穫終了までの日数は、春~夏定植で約100日、秋~冬定植で約150日である。
  6. この栽培方法で、1果重150g程度で糖度8%前後の果実を10aあたり3t生産可能である。栽培床の費用は10a当たり約78万円である(表1)。

成果の活用面・留意点
  1. 地下水位が高く、土壌水分制御が困難な圃場での高糖度トマト生産に利用できる。
  2. 促成、半促成栽培に適する。夏秋栽培では尻腐れ果が多発するので冷涼地で栽培する。

図表1 211108-1.jpg
図表2 211108-2.jpg
図表3 211108-3.jpg
カテゴリ 肥料 育苗 栽培技術 施肥 トマト

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