露地の8月から11月咲き小ギクの直挿し栽培

タイトル 露地の8月から11月咲き小ギクの直挿し栽培
担当機関 滋賀県農業総合センター
研究期間 1998~1999
研究担当者 蓮川博之
発行年度 2000
要約 露地の小ギク(8月から11月咲き)の直挿し栽培では、挿し穂の発根剤処理と直挿し後にべたがけ資材により被覆を行うと、慣行栽培と同程度の開花時期と切り花品質が確保できる。
背景・ねらい  輪ギクの施設栽培では、直挿し栽培が普及し育苗作業の省力化が図られている。
 一方、小ギクでは露地栽培が主体で、高齢の生産者が多く、作業の軽減が求められているが、直挿し栽培は導入されていない。そこで、露地栽培における小ギクの直挿し栽培技術の適応性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. IBA液剤で発根処理した挿し穂を用い、直挿し後7日間べたがけ資材により被覆を行うと、露地栽培の8月から11月咲きまでの小ギクでほぼ100%の活着率が得られ、直挿し栽培が可能である(データ略)。
  2. 直挿し栽培では、ほとんどの作型および品種で慣行栽培とおおむね同程度の切り花品質が確保できる(表1)。
  3. 直挿し栽培の開花日は、ほとんどの作型および品種で慣行栽培とほぼ同時期であるが、9月咲き‘映紅’では慣行栽培と比較して数日遅くなる(表1)。

成果の活用面・留意点
  1. 直挿し栽培することにより、育苗作業の省力化が図れる。
  2. 輪換畑や連作地における土壌病害の発生については未検討である。
  3. 活着時の土壌水分の安定化を図り、高温障害を避けるため、直挿し後は、断熱性、遮水性の高い被覆資材(健苗シート)によるべたがけが必要である。 

図表1 211128-1.jpg
カテゴリ 育苗 高温対策 栽培技術 施設栽培 省力化 品種

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