タイトル | 品質むらモニタリングのためのコンバインによる分析試料回収方法 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター |
研究期間 | 2003~2007 |
研究担当者 |
帖佐 直 大嶺政朗 細川 寿 柴田洋一 |
発行年度 | 2004 |
要約 | コンバインタンクから誘導管により一部の収穫物を外部へ取り出すことで品質分析のための試料を回収する。GPSを用いることで任意の位置での試料回収が可能である。回収した試料を分析することで品質のばらつきを把握できる。 |
キーワード | コンバイン、品質むら、試料、回収、精密農業 |
背景・ねらい | これまでにコンバインによる収量計測システム(H14年度成果情報)を開発し、大区画圃場における収量むらの把握やその是正が可能となった。さらなる高品質化のためには、収量情報のみでは不十分で圃場内の品質のばらつきを把握して局所的な窒素吸収の過不足を補正する施肥を行わなければならない。しかし、坪刈りや人力での試料回収による品質むらの把握では非効率的であるため、大区画圃場に対応した偏りのない方法が必要である。そこで、収穫時のコンバインに装着可能な分析試料の収集装置を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 図1)。 2. 図2)。誘導管の端(タンク内部)は斜めに切断した切り込みが入れられているため、誘導管の回転で外部へ誘導する試料の量を調節するとともに、その誘導を停止することもできる。誘導管を経て排出された試料はターンテーブルに並べられた回収カップに集められる。 3. 図3)。これにより、任意の位置に対応した試料を連続的に回収する。 4. 表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 回収した試料についてタンパク含量など品質に関する分析を行うことで、圃場内の品質のばらつきを把握することができる。 2. ターンテーブルに並べる回収カップの数は制限(開発機では8個)があり、多くの試料が必要な場合は動作中に回収カップを並べ替える必要がある。 3. 例えばF社の近赤外透過による成分計でタンパク含量を計測する場合1点の回収試料は最低約95 cc必要であり、開発機では1点最大275ccの試料回収が可能である。 |
カテゴリ | GPS 施肥 モニタリング |