タイトル | 九州でキクを加害するクマモトネグサレセンチュウ(新種)の識別 |
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担当機関 | 九州研 |
研究期間 | 2006~2010 |
研究担当者 |
上杉謙太 水久保隆之 |
発行年度 | 2007 |
要約 | 新種のクマモトネグサレセンチュウ(Pratylenchus kumamotoensis Mizukubo et al.)は、口針長が14~15 µm、V値が約76~77%、食道腺葉が背方で腸に重なる個体の出現頻度が高いなどの特徴により、九州でキクを加害する他のネグサレセンチュウから区別できる。 |
キーワード | キク、ネグサレセンチュウ、同定、診断、新種 |
背景・ねらい | ネグサレセンチュウ属(Pratylenchus)は重要な農作物加害種を含む線虫群である。本属は2000年時点で89種に整理され、日本には20数種が分布する。 本属の種は植物根の皮層組織内を移動して食害し、一般に褐色の病斑をつくる。病斑が拡大すると根が脱落して根系が短くなり、地上部の矮化、葉の小型化、黄化、落葉などの症状があらわれる。国内のキクに被害をもたらす主要種はキタネグサレセンチュウ(P. penetrans (Cobb))であるが、1992年にはニセミナミネグサレセンチュウ(P. pseudocoffeae Mizukubo)が宮崎県(キク)と長崎県(ヨモギ)から記載された。一方、これらに形態が一致しないネグサレセンチュウがヨモギ(水久保、1996)やキク(平成16年度九州沖縄農業研究成果情報20号)に発生し、被害も報告されていた(平成17年度九州沖縄農業研究成果情報21号)が、種名がなかった。近年も、宮崎県、熊本県、鹿児島県のキク栽培圃場から散発的ではあるが広域にこの未記載種が検出されている。そこで、近年の標本に基づき新種記載された本種と近似種の識別点を示す。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
カテゴリ | 病害虫 きく よもぎ |