タイトル |
加工用スイートコーン新品種候補系統「十生27号」 |
担当機関 |
ホクレン農業共同組合連合会農業総合研究所(共同研究) |
研究期間 |
1994~1994 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
スイートコーン「十生27号」は,熟期が早生の中に属し,同熟期の「リワード」に比べて,収量性,耐倒伏性,缶詰加工品質に優れる。
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背景・ねらい |
北海道の加工用スイートコーン栽培では,今後一層の低コスト,高品質,安定生産が重要な課題である。早生品種「リワード」は全道作付けの15%を占めるが,収量性,加工品質,耐倒伏性が十分ではない。また,加工工場の操業期間の延長と晩生品種「ジュビリー」に集中しすぎた作付の分散化(早生~中生の早の異なる熟期の品種の作付け)による安定生産が望まれている。これらのことから,まず,「リワード」に替わる早生の多収,耐倒伏性,高品質の新品種が強く要望されている。
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成果の内容・特徴 |
- 「十生27号」は,ホクレンがアズグロ社から導入した「86:206」を母親とし,十勝農試育成の「Tos14」を父親として交配育成した単交配一代雑種である。
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熟期:収穫期と収穫時果粒水分からみて,収穫適期は「リワード」並である。熟期は早生の中である(表1)。
- 収量性:剥皮雌穂重,果粒収量は「リワード」よりやや多い(表1,2)。
- 耐倒伏性:「リワード」に比べて明らかに強い(表1)。
- 雌穂特性:雌穂長は「リワード」並,粒列数は約17行である(表1)。
- 加工適性:粒色は「黄色」,粒形は「長方形」である(表1)。穂芯の断面の形は「リワード」の扁平に対して,中間である。全糖含量は「リワード」より高い。果粒歩留りは「リワード」並で良好である(表1)。
- 缶詰加工品質:缶詰加工した場合の色,香味,食感とも「リワード」より明らかに優れ,現在最も良質の「ジュビリー」並である(表2)。
- すす紋病抵抗性:「リワード」よりやや弱く,「中~弱」である。
- 採種性:採種量は種子親対花粉親の畦比が2:1で180kg/10a程度が見込まれる。
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成果の活用面・留意点 |
- 普及対象地域は北海道の十勝,網走,道央を中心とする全道一円である。
- 倒伏の発生しやすい地域では,他の栽培品種と同様に倒伏防止のための茎葉頂部切除が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
加工
加工適性
新品種
抵抗性
低コスト
品種
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