タイトル |
花き(切り花)栽培土壌の診断指標値設定 |
担当機関 |
北海道立花 |
研究期間 |
1998~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
花き栽培土壌(作土対象)の化学性項目pH(H2O)、EC、有効態りん酸、硝酸態窒素、交換性塩基(CaO、MgO、K2O)、微量要素(Mn、Cu、Zn、B)について診断指標値を設定した。
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背景・ねらい |
北海道で未設定の、花き栽培土壌の診断基準値について、実態調査、生理障害調査を基に、府県のデータを参考にして設定する。
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成果の内容・特徴 |
- 作土層を対象とし、pHはH2Oで6.0~6.5とし、ユリ、リンドウについては、別扱いとした。
- 電気伝導度(EC)は、施肥前と施肥~植え付けまでを区別し、施肥~植え付けまでの基準値はCEC別に3段階設けた。
- 有効態りん酸(P2O5)は、花き類ではりん酸増肥効果の少ない品目が多く、10~20mg/100g(トルオーグ法)に設定した。
- 硝酸態窒素(NO3-N)は、収穫後5mg/100g以下とし、それ以上の場合、残存窒素を評価し施肥対応することとした。
- 交換性の塩基類(CaO、MgO、K2O)の含量、石灰飽和度については、野菜の基準値を準用した。
- 石灰・苦土(Ca/Mg)比は、4~8(当量比)で野菜の基準と同じとしたが、苦土・加里(Mg/K)比については、野菜の基準で2以上で範囲を示されていなかったが、本基準では、2~4の適性範囲を設けた。
- 微量要素(B、Mn、Zn、Cu)については、野菜畑では示されていないが、本基準では、普通畑の基準値を準用し設定した。
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成果の活用面・留意点 |
- 切り花栽培土壌を対象とする。
[平成10年度北海道農業試験会議における課題名及び区分] 課題名:花き栽培土壌の養分実態と土壌診断指標(指導参考)
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図表1 |
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カテゴリ |
肥料
生理障害
施肥
土壌診断
ゆり
りんどう
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