上川北部地域における高品質レタスの栽培技術

タイトル 上川北部地域における高品質レタスの栽培技術
担当機関 土壌肥料科
研究期間 1999~1999
研究担当者 橋本 庸三
中本 洋
長尾 明宣
田丸 浩幸
発行年度 1999
要約 上川北部地域における7月収穫のレタスは、内部品質に優れ、病害虫の発生も少なく、9月収穫についても内部品質に優れる。さらに、堆肥の連用減肥により内部品質が向上する。
背景・ねらい 酪農主体・畑作混在の上川北部地域に対して地域に豊富にある堆肥を有効に活用し、冷涼を好み、軽労働で生産できるレタスを対象として内部品質(糖度3度)に優れ、環境負荷の少ない(浸透水中の硝酸態窒素濃度10ppm以下)栽培技術を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 最も冷涼な中川町では栽培は5月下旬から定植が可能であり、低温障害を考慮して9月下旬までに収穫を終えることが望ましい。
  2. 目標とする糖度3度は糖含量2g/100gに相当し、収穫2週間前の平均気温が18℃以下の作期は糖含量2g/100g、ビタミンC含量6mg/100g(4訂食品成分表)以上となり、図1に示した作期で内部品質に優れたレタス生産が可能である。
  3. 7月収穫レタスは内部品質に優れ、病害虫の発生が少ない。一方、9月収穫レタスは内部品質は高いが、病害虫の被害が結球部にまで及ぶことがあり、病害虫防除が必要である(表1)。
  4. 堆肥の3t/10a・年連用により3年目では50%の窒素とカリの減肥ができた。加えて、糖含量の増加と硝酸含量の減少により、内部品質は向上する。しかし、地表下1mの浸透水中の硝酸態窒素濃度(基準値10ppm以下)より堆肥の連用は3tでも3年が限界である。環境負荷の軽減を目指しての投入可能な堆肥量・年数の検討が必要である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 上川北部地域(中川町~美深町)に適用する。
  2. 有機物資源はC/N比10程度の堆肥を使用した。
  3. 環境負荷軽減対策として後作作物を導入する。

平成11年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:上川北部地域における高品質レタスの栽培技術(指導参考)
図表1 212125-1.gif
図表2 212125-2.gif
図表3 212125-3.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 害虫 栽培技術 乳牛 病害虫防除 レタス

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