リグツ系アルストロメリアの秋切り栽培法

タイトル リグツ系アルストロメリアの秋切り栽培法
担当機関 北海道立花
研究期間 1998~1999
研究担当者 筒井佐喜雄
鈴木亮子
発行年度 1999
要約 リグツ系アルストロメリアを11月から高品質生産するには、ハウス内で株に1カ月の高温処理を施した後、掘りあげて1~5℃の低温処理を約2カ月行い、7月上旬に定植すればよい。経済性試算では秋切り栽培は慣行栽培より収益性が高かった。
背景・ねらい リグツ系アルストロメリアは一季咲き性で開花が5~6月に限られるため、収益性が低いと捉えられている。暖地では促成栽培が行われているが、秋の需要期に咲かせる作型は確立していない。そこで北海道の冷涼な気候を活かした独自の作型としてリグツ系アルストロメリアの秋切り栽培法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 定植前の株に1カ月間高温処理を施した後、低温処理を行うと生育が揃い、品質の良い切花が得られる。高温処理の温度は20℃よりも30℃の方が収量性が高い(図1)。
  2. ハウス内に植えたままの状態で、電熱線とトンネルを用いて簡易に高温処理を行うことができる。これにより株の傷みもなく、11月から高品質生産が可能となる(図2)。
  3. 秋切り栽培のための定植期は7月上旬が適当である。(図3)。
  4. 定植後の最低夜温は高い方が収量・品質ともにやや優れる傾向にあったが、12℃以上あればよい。
  5. 経済性試算では秋切り栽培は慣行栽培に比べ収益性が高い(表1)。
成果の活用面・留意点 経済性試算は道央地方についてのみ適用する。
平成11年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:リグツ系アルストロメリアの秋切り栽培法(指導参考)
図表1 212126-1.gif
図表2 212126-2.gif
図表3 212126-3.gif
図表4 212126-4.gif
カテゴリ アルストロメリア 栽培技術

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