タイトル | 汎針広混交林帯天然林における森林植生と土壌の炭素固定能 |
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担当機関 | 森林総合研究所 |
研究期間 | |
研究担当者 |
佐野 真 石橋 聡 高橋 正通 真田 悦子 白石 則彦 |
発行年度 | 1996 |
背景・ねらい | 森林生態系による炭素固定能を予測するには、森林植生と森林土壌の炭素固定を明らかにする必要がある。北海道地方では天然林が優占し、森林タイプが多様で、林分の蓄積や成長量、つまり炭素固定能は大きな幅を持つ。また土壌も火山灰の影響を受けたり、泥炭が発達するなど変異が大きい。そこで天然林の主要構成樹種について幹材積を炭素重量へ変換する手法を開発し、特定流域を対象にGISモデルを作成し、森林植生による炭素固定能を推定した。土壌は林野土壌調査をもとに土壌型毎に炭素固定能を推定し、国土数値情報を用いて北海道地方全域の土壌炭素貯留マップを作成した。 |
成果の内容・特徴 | 北海道の天然林を構成する主要樹種の炭素固定能を評価した。主要樹種の全乾(絶乾)あるいは気乾(含水率15%)比重のデータを収集し、実験式を用いて容積密度に変換した。樹木体内の炭素は樹種によらず概ね50%であるので、幹材積(m3)から容積密度を計算して炭素重量(ton)へ変換した(表1)。炭素密度は概して針葉樹で小さく、広葉樹で大きい傾向があり、トドマツの159ton/m3からアサダの271ton/m3まで相当の開きがある。
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図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
図表5 | |
図表6 | |
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