低樹高で新規な樹形のハマナス‘ハマナス低性1号、同2号’

タイトル 低樹高で新規な樹形のハマナス‘ハマナス低性1号、同2号’
担当機関 (独)農業技術研究機構 花き研究所
研究期間 1997~2002
研究担当者 平田良樹
清水明美
山口博康
亀野貞
発行年度 2002
要約 低樹高で新規な樹形の‘ハマナス低性1号、同2号’を育成した。‘ハマナス低性1号’は低樹高(約45cm)、赤紫色の一重咲き、多花性である。‘同2号’はさらに低樹高(約30cm)、桃色の八重咲きである。
キーワード ハマナス、低樹高、クッション状樹形
背景・ねらい ハマナスは不良環境耐性が強く、欧米ではハイブリッドルゴサの名で多くの品種が育成されているが一部を除き樹高が高くなるため、管理の面で問題を生じる場合がある。樹高が低く、省力管理型樹形を持つハマナスを開発することは、ハマナスの新規用途の開発につながり、落葉低木類の需要拡大と生産振興につながるものと期待される。そこで、ハマナス同士の交雑により、樹高が低く、景観植物に適したハマナス品種の育成を図る。
成果の内容・特徴 1.
北海道内で採取後、選抜したハマナス保存系統を用いて、旧野菜茶試花き部緑化植物研究室において1997年5~7月に交雑を行った。得られた実生を1998年に三重県安濃圃場に定植し、1999年以降特性調査と選抜を行った。その中で非常に低樹高で、樹形に新規性があると認めた最終選抜系統に、‘ハマナス低性1号’、‘同2号’を付した。
2.
‘ハマナス低性1号’は赤紫色、花径約8cmの一重咲き、樹高は低く、コンパクトなクッション状の樹形となる(表1、図1、2)。
3.
‘ハマナス低性1号’の三重県における開花期は5月上旬から11月上旬で、連続的に開花し、初夏はもとより、8月にも多数開花する。
4.
‘ハマナス低性2号’は桃色、花径約6cmの八重咲き、樹高は非常に低く、‘ハマナス低性1号’よりさらに扁平な樹形となる(表1、図1、2)。
5.
‘ハマナス低性2号’の三重県における開花期は5月上旬から10月下旬である。
6.
2品種とも三重県における夏季の生育には全く問題はない。
7.
2品種とも挿し木繁殖が可能で、特に‘ハマナス低性1号’は挿し木1年目でも開花する。
成果の活用面・留意点 1.
低樹高で管理の省力化が可能である。
2.
開花期間が長い性質を生かして高度緑化、景観を重視した緑化に利用可能である。
図表1 212774-1.gif
図表2 212774-2.gif
図表3 212774-3.gif
カテゴリ 栽培技術 挿し木 需要拡大 省力化 低樹高 なす 繁殖性改善 品種

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