カーネーションの花色の濃淡および花型に関わる遺伝子座のマッピング

タイトル カーネーションの花色の濃淡および花型に関わる遺伝子座のマッピング
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所
研究期間 1998~2006
研究担当者 吉成 強(栃木農試)
吉村正久(宮城大崎振興事務所)
柴田道夫
種谷光泰(千葉安房振興センター)
小野崎 隆
中山真義
能岡智
八木雅史
発行年度 2006
要約 カーネーションの花色の濃淡に関わるQTLは、作成した連鎖地図上で第6、第9連鎖群に位置付けられる。一重、八重の花型に関する遺伝子座は第16連鎖群に位置付けられる。
キーワード カーネーション、連鎖地図、DNAマーカー、QTL、花色、花型、マッピング
背景・ねらい  これまでに137個のRAPDおよび9個のSSRマーカーからなる全長605.0cMのカーネーションの連鎖地図を作成し、萎凋細菌病抵抗性に関わる遺伝子座を明らかにした。この連鎖地図を用いて、カーネーションの重要形質である花色および花型に関わる遺伝子座を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 花弁の花色の濃淡(アントシアニン含量の多寡)に関わる2つのQTLが第6連鎖群(LOD値6.33、寄与率21.6%)と第9連鎖群(LOD値4.15、寄与率15.0%)に検出される(図1)。第6連鎖群のQTLについては、萎凋細菌病の主働抵抗性遺伝子座と同じ連鎖群に存在する(図1)。
  2. 一重、八重の花型に関わる遺伝子座は第16連鎖群に位置付けられる(図1)。
  3. 3つのRAPDマーカー(AT90、DT52、OM19)は花型とマーカーの有無が完全に一致する。AT90については、STS化に成功した(図3)。但し、花型に連鎖したSTSマーカーは市販の一重咲き品種では多型が認められない(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本情報は、現在のところ、使用した分離集団でのみ利用可能であり、今後、実用品種でも検出できるSSRマーカー等により連鎖地図の充実を図る必要がある。
図表1 212826-1.gif
図表2 212826-2.gif
図表3 212826-3.gif
カテゴリ カーネーション DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 品種

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