シロイヌナズナの光によるFT遺伝子発現誘導にはジベレリンが必要である

タイトル シロイヌナズナの光によるFT遺伝子発現誘導にはジベレリンが必要である
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所
研究期間 2004~2007
研究担当者 R.W.King(CSIRO)
久松 完
発行年度 2008
要約  シロイヌナズナにおいて、長日処理によるFT遺伝子発現誘導にはジベレリン(GA)が必須であり、日長処理時の光量と光質が影響する。さらに、FTタンパク質と比較して効果は小さいながらもGAがフロリゲン様作用をもつ。
キーワード ジベレリン、FT、花成、シロイヌナズナ、光質(R/FR)
背景・ねらい
 植物の生長発育過程において花成は重要なイベントである。最近、シロイヌナズナのFT遺伝子発現に及ぼす光条件とGAの影響について調査し、長日植物の花成におけるこれら要因の相互関係について検討する。
成果の内容・特徴
  1. シロイヌナズナの開花は1回の長日刺激で誘導可能である(図1)。この花成誘導はFT遺伝子の発現誘導にGAが必要であることを示したはじめての報告である。

成果の活用面・留意点
  1. 花き類の花成誘導機構解析に利用できる。
  2. 光の波長のうち、赤色光領域(R:600~700nm)と遠赤色光領域(FR:700~800nm)の比率をR/FRで示す。本実験では、FR-rich光源として白熱灯(R/FR = 0.8)ならびにR-rich光源として白色蛍光灯(R/FR = 4.5)を使用した。
図表1 212843-1.gif
図表2 212843-2.gif
カテゴリ 光条件

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる