モモの DNA マーカーの作出と遺伝子地図の作成

タイトル モモの DNA マーカーの作出と遺伝子地図の作成
担当機関 果樹試験場
研究期間 1998~2000
研究担当者 山口正己
山本俊哉
島田武彦
林 建樹
発行年度 1998
要約 「赤芽」×「寿星桃」の F2 集団を用いて、モモの遺伝子地図を作成した。本地図は、同じ連鎖群に属する3種類の形態形質(赤葉、わい性、細葉)、及び83 種類の DNA マーカーから構成される。
背景・ねらい
果樹では、多種多様な品種の育成が求められている。遺伝子地図を作成し、その上に果実品質、樹高、病虫害抵抗性等の形質を位置づけることにより、これら有用形質の目印となる
DNA マーカーを用いて、有用特性の早期選抜、更には画期的な新品種の早期育成が可能となる。本研究では、バラ科果樹のモデルとしての条件を備えたモモについて遺伝子地図を作成した。
成果の内容・特徴
  1.  モモ品種「赤芽」と「寿星桃」の雑種由来の集団 142 個体を材料に用い、モモの遺伝子地図を日本の果樹としては初めて作成した。
  2.  作成した地図は、赤葉/緑葉、高木性/わい性、広葉/細葉の3種類の形態形質と 83 種類の各種 DNA マーカーから構成される(図1)。
  3.  3種類の形態形質は、すべて同じ第3連鎖群内に位置することが明らかとなり、わい性と細葉は非常に近いところに位置付けられた(図1)。
  4.  現在のところ、10連鎖グループを含み、モモ染色体の基本数8に収束しつつある。また、ゲノムの 70% 以上を網羅すると考えられた(図1)。
成果の活用面・留意点
得られた DNA マーカーは、有用形質を早期に効率良く選抜するための目印としての利用が期待される。
この手法は、リンゴ、ウメ、スモモ等バラ科に属する果樹への応用が期待される。
図表1 212950-1.gif
カテゴリ 病害虫 うめ 新品種 すもも DNAマーカー 抵抗性 ばら 品種 もも りんご

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