タイトル | 永続性に優れる地下茎型マメ科牧草ガレガ |
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担当機関 | ホクレン農業協同組合連合会 |
研究期間 | 1999~2001 |
研究担当者 |
磯部祥子 我有 満 他各機関担当者(平成13年度北海道農業試験会議資料(ガレガ「Gale」)参照) 廣井清貞 |
発行年度 | 2001 |
要約 | 新規導入マメ科牧草ガレガは、地下茎で増殖し、永続的に生存して高品質自給飼料生産を持続させることが可能であるため、草地においてマメ科牧草が早く消失する問題に対する造成時の改善策として利用できる。 |
キーワード | マメ科牧草、永続性、地下茎、ガレガ |
背景・ねらい | 近年、旧ソ連圏で栽培化された地下茎型マメ科牧草ガレガは、従来のマメ科牧草の欠点とされる永続性が極めて優れる。そこで、ガレガを我が国寒地における高品質自給飼料生産に活用するため、ガレガの適応性および普及するために必要な栽培・利用に関する特性を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. ガレガは地下茎を発生して増殖し、地下茎で越冬する。そのため、チモシ-との混播草地において永続的に生存して、経年草地の植生の改善に寄与できる(表1、写真1,2)。 2. ガレガはアルファルファに比べ倒伏が少ないため、栽培が容易である(表1)。 3. ガレガは新規導入草種であり、現在のところ病害は少ない(表1)。 4. ガレガは生育の進行に伴う品質の低下が少ない。アルファルファの開花始期以降では、粗蛋白割合はガレガが優れる(表3) 5. ガレガはチモシ-との混播において、造成後のマメ科率が低く維持され、徐々に増加するため、チモシ-のスタンドが確保される(表2)。 6. ガレガは、アルファルファに比べ越冬性に優れる(表1)。 7. ガレガのサイレ-ジの発酵品質および羊による乾物摂取量はアルファルファと同等である(表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 永続性に優れる特性を利用して、経年化した草地においてマメ科牧草が消失する問題に対する造成時の改善策として利用できる。 2. アルファルファの栽培法に準じて栽培する。ただし、初期生育時の雑草との競合が問題となるため、チモシ-との混播で利用し、夏雑草と競合する播種期を避け、適圃場の選定あるいは除草剤処理同日播種法等の播種前の雑草対策を十分に行う。 3. 9月から10月上旬の刈取りの翌年の生育に及ぼす影響はアルファルファより大きいため注意が必要である。 平成13年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分 「ガレガ「Gale」」(普及奨励) |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
図表5 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 アルファルファ 寒地 雑草 除草剤 播種 羊 |