タイトル | 単品利用に適する低アミロース米水稲新品種候補系統「北海292号」 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 | 1995~2002 |
研究担当者 |
安東郁男 清水博之 黒木 慎 荒木 均 三浦清之 永野邦明 今野一男 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 北海292号は寒地で「中生の早」熟期の良食味・低アミロース米系統である。既存の低アミロース米品種と比較してアミロース含量がやや高くかつ年次変動が小さい。炊飯米の特性は、粘り、柔らかさが既存の低アミロース米品種と一般品種の中間的な特徴を有し、米粒の白濁やもち臭が少ない。 |
キーワード | 低アミロース、良食味、水稲 |
背景・ねらい | 「ミルキークイーン」をはじめとする低アミロース米品種は、最近全国的に認知度が高まり、ブレンドあるいは単品での飯米、加工米飯用として一定の市場が開拓された。低アミロース米品種は、白飯の粘りが非常に強く柔らかい特徴を生かした活用がなされているが、高温登熟による米粒の白濁、過度な粘り、もち臭は実需からマイナスの評価をされるケースがある。そこで、品質変動が少なく適度な粘りでもち臭の少ない低アミロース米品種の開発により、登熟気温が低い寒地の条件を生かして嗜好性に優れた単品ブランド米生産を行うことをねらいとした。 |
成果の内容・特徴 | 1.水稲「北海292号」は、空育150号(後のあきほ)/95晩37(後の北海287号)から育成された良質の低アミロース系統である。なお北海287号はきらら397の低アミロース培養変異体に由来する系統である。2.出穂期は、育成地では「あやひめ」、「ほしのゆめ」並の中生の早である(表1)。3.稈長は「あやひめ」よりやや短く、穂数は「あやひめ」より多く、一穂籾数のやや少ない穂数型である(表1)。4.穂ばらみ期耐冷性は「あやひめ」よりやや強い |
成果の活用面・留意点 | 1.上川中部及び留萌中南部以南の移植栽培に用いる。2.用途は主として単品の飯米用である。3.「ゆきまる」より苗立率がやや劣るため、「ゆきまる」と同等の苗立ち数を確保するためには播種量を増やす必要がある。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
カテゴリ | 加工 寒地 新品種 水稲 播種 品種 良食味 |