タイトル |
良食味・良質水稲新品種候補系統「北陸159号」 |
担当機関 |
北陸農業試験場 |
研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
「北陸159号」は寒冷地南部では晩生の早に属する粳種で、草型はやや短稈の中間型、良質、極良食味の系統である。平成10年から徳島県で奨励品種に採用され、「日本晴」等の一部に替え普及する予定である。
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背景・ねらい |
北陸地域では晩生に属する「日本晴」は、広域適応性があり東北地域南部から九州地域にかけて広い地域で作付され、昭和50年代前半には全国作付第1位を占めていたが、食味が不十分であることから年々市場評価の高い中生品種「コシヒカリ」等に置き替わり、大幅に作付が減少している。また、米の産地間競争が激化し、産地として存続するために他産地と差別化できる特色のある品種への要望も強い。そこで、中晩生の極良食味品種を育成し、良食味米生産に寄与する。
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成果の内容・特徴 |
- 「北陸159号」は昭和60年に北陸農業試験場において、晩生、極良食味品種の育成を目的として「北陸132号」を母とし、「北陸122号(後のキヌヒカリ)」を父として交配した後代から育成された系統である。
- 出穂期及び成熟期は「日本晴」よりやや早く、「アキニシキ」並で、育成地では「晩生の早」に属する粳種である(表1)。
- 「日本晴」に比べ稈長はやや短く、穂長はやや長く、穂数はやや少なく、草型は「中間型」である(表1)。
耐倒伏性は「やや強」で、(表1)、(表2) 収量性は「日本晴」にやや優る(表1)。
- いもち病抵抗性遺伝子型はPi-a、Pi-iと推定され、葉いもち圃場抵抗性、穂いもち圃場抵抗性はともに「中」である(表2)。
白葉枯病圃場抵抗性は「やや強」、穂発芽性は「やや易」である(表2)。
- 玄米は「日本晴」よりやや小さく、品質は「日本晴」並に良好の「上中」(表1)、食味は「日本晴」に優り、「コシヒカリ」並の「上中」である(表2)、(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 「北陸159号」の特性から、「日本晴」、「アキニシキ」等の熟期の作付けが可能な北陸、東北南部、関東以西の広い地域に適応する。
- 徳島県では平成10年より普通期の「日本晴」等に替えて普及を予定している。
- 適正施肥、いもち病の適期防除に務めるとともに、いもち病常発地帯での栽培は避ける。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
いもち病
新品種
水稲
施肥
抵抗性
抵抗性遺伝子
品種
防除
良食味
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