タイトル |
水稲の減農薬・減化学肥料栽培の手引き |
担当機関 |
新潟県農業総合研究所 |
研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
水稲の減農薬・減化学肥料栽培の手引きを作成した。本栽培法は化学合成農薬と化学肥料をそれぞれ半減ないしそれ以上削減し、慣行の90%以上の収量および同等の品質を得ることを目標としている。
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背景・ねらい |
近年、消費者、生産者ともに安全で良品質な米に対する関心が高まっている。生産現場側からは、現行農法に近い収量水準を維持しつつ、化学肥料や合成農薬に過度に依存しない栽培技術が求められている。そのため、簡潔で汎用的な「栽培の手引き」を作成し、生産現場や普及機関に提示することで本技術の啓蒙と普及を図った。
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成果の内容・特徴 |
体裁:A4版、16頁、上質紙(部分カラー刷り)
- 基肥に有機物を施用し穂肥に化学肥料を施用した場合、慣行と同等の収量が得られる。穂肥に有機物を施用した場合でも減収は慣行の10%以内である(図1)。
- 有機物資材は緑肥、家畜ふん堆肥、各種油かす類、未利用有機物(米ぬか等)、稲わら、麦わら等各種あり、それぞれの特性を把握して施用する。
- 緑肥、家畜ふん堆肥および未利用有機物(米ぬか等)は基肥に適している。油かす類や有機配合肥料は穂肥に適している。
- 有機物を施用した場合の病害虫の発生は慣行栽培と同様であり慣行栽培での防除法が適用できる。
- 病害虫を対象とした耕種的減農薬手法としてはマルチライン、紙マルチ(紋枯れ病)等が有効である。
- 薬剤に頼らない雑草抑制方法は中耕、紙マルチやコイの放飼等が有効である。
- 実証試験で慣行並みの収量・品質を得た(図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 「栽培の手引き」は全国5県の連絡試験で作成し多様な栽培条件が例示されているので地域の実情に応じて使い分けることができる。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
肥料
病害虫
害虫
カラー
栽培技術
栽培条件
雑草
水稲
農薬
防除
薬剤
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