牛ふん堆肥化処理における副資材としてのキノコ廃床の利用

タイトル 牛ふん堆肥化処理における副資材としてのキノコ廃床の利用
担当機関 新潟県農業総合研究所
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 ヒラタケ及びエノキ廃床は水分が高く、そのままでは堆肥の副資材として適さないが、堆積しておくことで水分の低減が可能である。水分を低減したヒラタケ及びエノキ廃床は、堆肥の副資材として利用できる。ヒラタケ及びエノキ廃床を副資材として用いた堆肥は、モミガラ及びオガクズを用いた場合に比べ肥料成分が高い。
背景・ねらい 畜産農家では、堆肥の副資材としてモミガラやオガクズ等の入手が難しくなってきており、これらに代わる資材が強く望まれている。一方、急成長を続けるキノコ産業では、廃棄物である廃床の処理が問題となっている。
 そこで、搾乳牛ふんの堆肥化処理における副資材としてヒラタケ及びエノキ廃床を取り上げ、その利用適性について検討する。
成果の内容・特徴
  1. ヒラタケ及びエノキ廃床の水分はそれぞれ56%、50%であったが、5週間堆積しておくことで43%、25%まで低減できる。
  2. 牛ふんと資材の混合直後の温度上昇は、モミガラ、オガクズ、ヒラタケ、エノキの順に早く、最高温度到達後はエノキを除いて温度が低下するものの、エノキは1回目の切り返しまで70℃前後の高温で推移する。さらに、2回目以降の切り返しにおいて、エノキで顕著な温度上昇がみられる(図1)。
  3. 副資材としてモミガラ及びオガクズを用いると、堆積8週目にはアンモニア態窒素はほぼ消失するが、キノコ廃床では残存する(表1)(表2)。
  4. キノコ廃床を副資材に用いると、有機物分解率が高く(表3)、モミガラ及びオガクズを用いた場合に比べ肥料成分が高くなる(表4)。
  5. 抽出液によるコマツナの発芽試験では、発芽障害及び生育抑制は認められない(表5)。
成果の活用面・留意点
  1. キノコ廃床を副資材として用いると、容積重が高くなりやすいことから、水分含量の他に容積重にも配慮する必要がある
図表1 214227-1.gif
図表2 214227-2.gif
図表3 214227-3.gif
図表4 214227-4.gif
図表5 214227-5.gif
カテゴリ 肥料 こまつな 乳牛

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