近赤外分析法による各種家畜堆肥共通の検量線を用いた成分測定

タイトル 近赤外分析法による各種家畜堆肥共通の検量線を用いた成分測定
担当機関 新潟県農業総合研究所
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 近赤外分析法による畜種共通の検量線により家畜堆肥中の全窒素及び炭素は畜種にかかわらず高い精度で推定できる。リン酸の推定精度は豚ふん堆肥では比較的高いが、カリの推定は困難である。
背景・ねらい 畜産堆肥の利用場面において、畜種・製造過程による肥料成分のばらつきが問題となっており、その簡易な測定法が望まれている。そこで、各肥料成分が近赤外分析法での畜種共通検量線上で測定可能か否かを検討する。
成果の内容・特徴
  1. 検量線作成用として131点(乳牛66、肉牛21、豚36、鶏4、混合4点)、検量線の有効性の検証用として31点(乳牛15、肉牛5、豚9、鶏1、混合1点)の家畜堆肥162点を用いた。
  2. 全窒素含量は高い精度で推定できる(表1、図1)。
  3. 炭素含量は重回帰法による検量線での推定精度は低いが、PLS(部分最小2乗)法では高い精度で推定できる。
  4. リン酸含量の推定は豚堆肥では可能であるが、牛堆肥では誤差が大きい。
  5. カリ含量の推定精度は低い
成果の活用面・留意点
  1. 多種の畜産堆肥を対象とした検量線であるので、特に堆肥センターなどで生産される混合堆肥の成分測定に活用できる。
  2. 堆肥は成分測定前に風乾するが、その時のアンモニア態窒素の揮散は考慮していない。風乾条件:30℃、48時間
図表1 214228-1.gif
カテゴリ 肥料 近赤外分析 肉牛 乳牛

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