タイトル |
ヤマウドの実生を活用した苗増殖技術 |
担当機関 |
富山県農業技術センター |
研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
ヤマウドを実生から増殖、栽培するには、1年間苗を養成し、本葉展開数3枚以上の株を用い、施肥量を窒素成分で2~3kg/a施用する。また白色マルチ等で被覆すると生育、株立率が向上する。
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背景・ねらい |
ウドの増殖方法は、従来株分けによる方法が一般的であるが、1株当たり1年間で4~5倍程度しか増殖しない。そこで、実生を用いたヤマウドの苗生産技術を確立するため、本課題に取り組んだ。
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成果の内容・特徴 |
- 秋に充実した種子を穫り播きし、翌年7月中旬まで育苗し、その時期に本葉展開数3枚以上となった株を選び、定植すればその後の生育が良好となり、活着率も高い(表1、図)。
- 育苗・選抜後、定植時の基肥を窒素成分で2~3kg/aとし、全面施用すれば3年目の秋には促成栽培が可能な大きさの株(茎長15cm、生葉数8枚以上)に成長する(表2)。
- 本圃への移植時期には、白色マルチ等を畦面に被覆すると株立率が向上する(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 北陸地域の標高800m以下の中山間地一帯のヤマウド栽培に適応できる。
- 大量の苗の生産が可能となり、株分け作業が不要となる。
- 播種量は、200穴のセル成型トレーに各穴3粒播きとする。
- 播種後は、播種した箱を露地に並べそのまま雪下で越冬させる。雪解け以降は、乾燥しないよう適時灌水する。苗箱運搬時に箱下に根が伸びていることがあるが、切断してもかまわない。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育苗
うど
乾燥
栽培技術
施肥
中山間地域
播種
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