タイトル |
ギョウジャニンニクの実生栽培法 |
担当機関 |
富山県農業技術センター |
研究期間 |
1997~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
ギョウジャニンニクの実生栽培では、種子を8月中に播種し、定植時期は翌年以降の10月とし、定植時に基肥として窒素成分を1kg/a程度施用し、6~9月の期間は遮光をする。
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背景・ねらい |
ギョウジャニンニクは株分けによる繁殖では増殖率が低いため実生からの栽培が必要である。しかし、播種から収穫までに長期間必要であり、播種1、2年目は葉1枚での生育であるため除草等の管理面から育苗箱へ播種し1~2年後の定植が適すると考えられる。そこで、ギョウジャニンニクの箱育苗による実生からの栽培方法を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 熟した種子を7月中旬に採種し、8月~9月上旬に播種する。地上部の発芽は翌春で
ある。播種方法は育苗箱(48cm×33cm)に約400粒条播きする。9月中旬以降に播種し た場合は発芽率は極度に低下する(表1)。 - 箱育苗したギョウジャニンニクを地上部が枯れ上がった後の10月に定植する(表2)。定植の際、根を傷つけると萌芽が遅れその後の生育にも影響を与えるため注意する。
- 1年苗、2年苗ともに、定植後3年目に収穫可能な大きさ(葉長20㎝以上)になる(表2)。
- 定植時に基肥として窒素成分を1kg/a程度施用する(表3)
- 6~9月の期間遮光する。ただし、標高800m以上では遮光の必要は無い(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 北陸地域の標高350m以上の圃場で活用する。
- 播種後は露地で管理し、6~9月の期間は遮光する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
育苗
ぎょうじゃにんにく
栽培技術
除草
播種
繁殖性改善
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