タイトル |
胚培養により育成したユリの新系統「OH91-12」 |
担当機関 |
新潟県農業総合研究所 |
研究期間 |
1990~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
本系統は、子房親をシンテッポウユリ「ひのもと」、花粉親をオリエンタルハイブリッド系統「タモトユリ×スイートメモリー」として交配・胚培養を行い、その中からLOハイブリッドに属するユリの有望な新系統を選抜した。
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背景・ねらい |
シンテッポウユリの高い増殖性及び高性な草姿にオリエンタル系ユリの花容を組み合わせることを目的とした。
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成果の内容・特徴 |
- 育成経過:平成元年に、子房親をシンテッポウユリ(Longiflorum Hyb.)「ひのもと」、花粉親を当センター育成オリエンタル系ユリ(Oriental Hyb.)「タモトユリ×スイートメモリー」として交配・胚培養を行い、平成3年に本系統を選抜した。
平成4年以降、繁殖肥大性、露地及び抑制開花特性の検定を行った。
- 特性の概要:
(1)花色はクリーム~白色で、花弁に斑点はない。 (2)花型はオリエンタル系ユリ型に近く、商品価値の低下を招くガク割れの発生がない。 花序は散形~複花総状である(表1)。(3)草丈は高性で葉数はやや多い(表2、4)。(4)露地栽培における開花期は7月上旬である(表2)。(5)繁殖性・肥大性が共に良く(表3)、球根病害の発生も少ない。 (6)露地普通及び抑制切り花栽培に適する(表2、4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 新たなユリ需要が喚起され、切り花の生産拡大、農家経営の安定化が図られる。
- 促成・半促成栽培の開花特性検定は行っていない。
- 現在球根を増殖中であり、量が確保できしだい普及に移す予定である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
くり
経営管理
生産拡大
繁殖性改善
ゆり
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