いちじくのキボシカミキリの発生消長と微生物農薬の施用時期

タイトル いちじくのキボシカミキリの発生消長と微生物農薬の施用時期
担当機関 新潟県農業総合研究所
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1998
要約 いちじくのキボシカミキリ成虫の発生消長のピークは、7月上~中旬と8月中旬~9月上旬にみられる。糸状菌Beauveria brongniartiiを製剤化した微生物農薬はこの時期の密度を確認して施用を判断する。
背景・ねらい いちじくの難防除害虫キボシカミキリに対して農薬登録された微生物農薬である天敵微生物資材について、その的確な施用時期を示し、防除効果の安定と資材の効率的な利用をはかる。
成果の内容・特徴
  1. 発生消長
      新潟県におけるキボシカミキリ成虫の発生時期は、6月から12月の長期間に及ぶ。発生ピークの時期は7月上~中旬と8月中旬~9月上旬の2時期にみられるが(川口町、新発田市)、 場所により7月のピークがみられない場合もある(巻町、聖籠町)(図1)。発生初期は雄の比率が高い(図2)。
  2. 微生物農薬の施用
     ア 使用する資材は糸状菌Beauveria brongniartiiを製剤化した微生物農薬とする。
     イ 6月下旬~7月上旬と7月末~に9月上旬に、それぞれ7日程度の間隔で園地を見回り、成虫が散見されたら直ちに本剤を施用する。本剤の有効期間は1カ月程度であり、施用30~40日後に再度調査して必要に応じ本剤を追加施用する(図3)。
     ウ 発生消長のピークが7月にみられない地点では、 施用時期の目安は年1回施用の場合は8月中旬、2回施用の場合は7月下旬~8月上旬と9月上旬前後である。
成果の活用面・留意点
  1. その年の気温等により発生時期が多少変動することがある。
  2. 成虫は日中樹上の枯葉のなかや日陰など目立たない所にいる場合が多いので、見回りの際は見逃さないように注意する。
  3. 本剤の施用量等は製品の注意書きに従う。
  4. 成虫の発生期間が長いので年2回施用の方が効果が安定する。
  5. 成虫の飛翔を考慮し、本剤はまとまった面積のほ場全体に施用する。
図表1 214291-1.gif
図表2 214291-2.gif
図表3 214291-3.gif
カテゴリ 病害虫 いちじく 害虫 農薬 防除

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