タイトル |
高品質白干梅生産のための「紅サシ」の収穫時期 |
担当機関 |
福井県園芸試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
高品質の白干梅を生産するには、収穫時期が重要である。うめ「紅サシ」では収穫時の開花盛期からの日平均気温の積算が収穫当日漬け込みで1,600~1,850℃、翌日漬け込みで1,550~1,800℃で収穫加工すると高品質の白干梅が生産できる。
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背景・ねらい |
うめの収穫時期と白干梅品質には密接な関係があるが、「紅サシ」の収穫時期と白干梅品質の関係は明確にされていない。また、果色の変化が乏しいうめでは白干梅用の収穫開始期の判断も果実の外観からは難しいのが現状である。今回、収穫期が白干梅の品質に及ぼす影響と地域別の収穫適期を、開花盛期以降の日平均気温の積算値(以下、積算温度)から推定する方法を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 白干梅用のうめ収穫適期は、青梅収穫期よりも遅くする必要がある。
- 品質Aの白干梅を生産するための収穫開始時期は、収穫当日加工では開花盛期からの積算温度が1,600℃以上に、翌日の加工では積算温度が1,550℃以上になった時期である(表1,表2)。
- 開花盛期の異なる地域においても、開花盛期からの積算温度の指標は利用できる(表3)。
- 開花盛期からの積算温度が1,800℃以上の収穫果実の翌日加工では、潰れが増え、歩留りも低下するため、積算温度1,800℃を目安に収穫を終わらせる(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 本技術の適用品種は「紅サシ」に限定される。
- 開花盛期を把握する必要がある。
- 積算温度測定のためには、自記記録温度計を設置したりアメダスデータを利用する。
- 収穫期の開花盛期からの積算温度が1,800℃を超える場合は、収穫当日に加工する。
- 漬け込みは生梅の重量に対し、塩20%とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
うめ
加工
品種
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