個体別体外受精法による「黒毛和種」の生産

タイトル 個体別体外受精法による「黒毛和種」の生産
担当機関 石川県畜産総合センター
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 血統が明らかで、肉質等級4等級以上の優れた「黒毛和種」の卵巣を用いて、個体別体外受精法による胚の生産性を検討したところ、期待できる胚の生産個数は1頭当たり約4個であり、これを移植して生産された牛の肥育成績は良好である。
背景・ねらい ヌレ子価格や乳価が低迷する中、所得確保の目的で肉用牛の受精卵移植を実施する酪農家は増えている。中でも体外受精胚は低コストであることから利用が多い。しかし、ここ数年の枝肉価格の低迷により高品質の牛肉生産が要求されるようになり、肉質の予測できる胚の生産が望まれるようになった。そこで、県内に出荷された肉質の優れた「黒毛和種」の卵巣を用いて、個体別に体外受精胚を作成、その生産効率を調査するとともに、酪農家における高品質牛肉生産を実証する。
成果の内容・特徴
  1. 枝肉格付け成績の優れた牛ほど回収卵子数が少ない傾向にある(表1)。
  2. 体外受精成績は、雌牛の格付け成績に影響されない(表2)。
  3. 肉質等級4等級以上の雌牛の卵巣を用いて体外受精を行う場合、期待できる胚の生産量は、1頭当たり約4個である。
  4. 生産された産子の肥育成績は良好である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 基本登録されていない卵子提供牛から生産された産子は、「黒毛和種」としての登録ができない。
  2. 肉質成績の優良な雌牛の卵巣卵子から作成した体外受精胚を用いることにより肉質の優れた肥育素牛の増産が期待できる。
図表1 214410-1.gif
図表2 214410-2.gif
図表3 214410-3.gif
カテゴリ 受精卵移植 出荷調整 低コスト 肉牛 乳牛

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