タイトル |
サトイモの1条植え栽培 |
担当機関 |
富山県農業技術センター |
研究期間 |
1997~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
サトイモの1条植えでは、2条植えと比べ、栽植密度は減るものの、1株当たりの収量が増え、1個当たりのイモが大きくなり、10a当たりの収量は2条植えと同程度得られる。そのため、機械植えが可能で大幅な省力化が図れる。
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背景・ねらい |
近年、転作作物としてサトイモの栽培が増加しているが、麦や大豆に比べ、サトイモの労働時間は長く、きつい作業となることから、機械化一貫体系の確立が求められている。機械化を進めていくためには、栽培様式の標準化が求められており、サトイモでは、1条植えが標準とされている。しかし、県内のサトイモ栽培は2条植えが主流であるため、1条植えでは、栽植密度が低下し、収量、品質の低下が懸念される。そこで、1条植えと慣行栽培の2条植えで、生育及び収量を比較する。
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成果の内容・特徴 |
- 1条植えでは、慣行栽培である2条植えに比べ、1株収量が多くなり、10a当たりの収量も2条植えと同程度得られる。また、1条植えの場合、10a収量で見ると株間35cmまで粗植にすることが可能である(表1)。
- 1個当たりの子イモ、孫イモの大きさが、2条植えに比べ、1条植えで大きくなる(図1)。
- 1条植えでは、2条植えに比べ、葉面積が大きく推移する(図2)。
- 1条植えでは、受光態勢等が良くなり、同じ葉面積指数でも収量が多くなる(図3)。
- 種イモの必要量は、1条植えの株間35cmでは、2条植えに比べ、3割程度少なくなる(表2)。
- 畦立て、定植、マルチング作業が同時に行える1条植えの機械(サトイモプランター)が使用でき、従来の手作業では、10a当たり57時間程度かかっていた作業が、7時間程度でできるようになる(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
畦幅は、慣行の2条植えでは150cm、1条植えでは120cmである。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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図表6 |
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カテゴリ |
機械化
栽培技術
さといも
省力化
大豆
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