新規味噌用酵母MY−8株の特性

タイトル 新規味噌用酵母MY−8株の特性
担当機関 福井県農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者 田中ゆかり
平井こう一
西川清文
安田智慧子
発行年度 1999
要約 新規味噌用酵母であるMY-8株を使用し味噌製造を行うことにより、香り、品質の良い味噌を製造することができる。
キーワード 味噌用酵母、MY-8株、香り、品質
背景・ねらい 福井県内では、県外産味噌の流入が増え、業界ではそれに対向するため、味噌の品質向上が切に望まれている。 品質向上に関しては、酵母の及ぼす影響が大きい。そのため、県独自の有用酵母を選抜する。
成果の内容・特徴
  1. 県内の味噌より分離した約200株をもとに、酵母の生理的性質、味噌ペースト培地での香気生成などを指標とした選抜を行い、MY-8株を取得した。
  2. 一般成分は、協会酵母と比較し、蛋白溶解率、蛋白分解率が若干高く、糖分解率は低い傾向がある(表1)。
  3. 香り成分であるエタノール、HEMF(4-hydroxy-2(or 5)-ethyl-5(or 2)-methyl-3(2H)-furanone)は、協会酵母と比較し、早い時期から生成し、生成量が多く、90日以降も高めに推移する(図1,図2)。このことから、香りの良い味噌ができることがわかる。
  4. 味噌製造業者10名による官能試験の平均値は、香り、色、味、総合のいずれも協会酵母より優れている(表2)。
成果の活用面・留意点 1.味噌の仕込条件は、麹歩合8、塩分 12.3 %、対水塩分濃度 20.2 %、添加酵母数 1.1
×10 個 味噌1g、熟成温度 ℃を基本とする。
2.味噌用酵母に関する問い合わせは、福井県食品加工研究所まで。
(TEL 0776-61-3539 FAX 0776-61-7034)
図表1 214438-1.gif
図表2 214438-2.gif
図表3 214438-3.gif
図表4 214438-4.gif
カテゴリ 香り成分 加工

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