従来のホウレンソウべと病菌とは病原性の異なる菌株に抵抗性を持つ晩秋まき用品種

タイトル 従来のホウレンソウべと病菌とは病原性の異なる菌株に抵抗性を持つ晩秋まき用品種
担当機関 福井県農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 ホウレンソウのべと病菌レース1,2,3,4抵抗性品種に発生する菌株に対して抵抗性を有する品種のうち、「C9-013」「C7-008」「99SP44」の生育が早く、晩秋まき栽培に有望である。
背景・ねらい ホウレンソウは、冬季施設無加温栽培が可能で、軟弱野菜の中で最も作付け面積が多い。しかし、近年主力産地において、べと病の発生が大きな減収要因となっており、このべと病は、べと病菌レース1,2,3,4に抵抗性を有する品種に発病が見られた。そこで従来のべと病菌とは異なる病原性を持つ菌株に抵抗性を有し、べと病の発生しやすい期間の栽培に適する品種を検索する。
成果の内容・特徴
  1. 従来のべと病菌とは病原性の異なる菌株は、レース1,2,3,4に抵抗性を有する抵抗性遺伝子タイプM1,2,3,4の品種にべと病を発生させる(表1)。
  2. レース1,2,3,4に抵抗性を有する品種のうち9品種は、本べと病菌株にも抵抗性を有する(表1)。
  3. 本べと病菌株およびレース1,2,3,4に抵抗性を有する晩秋まき用品種のうち、「C9-013」「C7-008」「99SP44」は生育が早く、低温期栽培用品種として有望である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 「C9-013」は葉柄が伸びやすいので、低温期の栽培に用いるとともに株間をやや広めにする。
  2. 「C7-008」は葉柄が折れやすく、「99SP44」は開張性であることから収穫作業時の葉の損傷に注意する。
  3. 「C9-013」、「C7-008」は平成13年度に市販の見込みである。
図表1 214502-1.JPG
図表2 214502-2.JPG
カテゴリ 抵抗性 抵抗性遺伝子 抵抗性品種 品種 ほうれんそう

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