ミディトマト「越のルビー」の軟化果発生に及ぼす高温の影響

タイトル ミディトマト「越のルビー」の軟化果発生に及ぼす高温の影響
担当機関 福井県農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 ミディトマト「越のルビー」の軟化果は、収穫適期に達する前に中果皮部・果実中心部・隔壁部が水浸状を呈し、35℃以上の高温によって引き起こされ、果実の着色が進んだものほど発生しやすい。
背景・ねらい ミディトマト「越のルビー」は、本県における独自ブランド品目として市場に定着し、野菜経営の高度化や新規産地の育成に大きく貢献している。しかし、高温期には収穫適期に達する前に果実が軟化し、出荷率の低下による収益の悪化をもたらしている。そこで、軟化果の発生に及ぼす高温の影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 軟化果は、果実が収穫適期に達する前に中果皮部・果実中心部・隔壁部の全体または一部が水浸状を呈する(図1)。
  2. ハウス内気温が35℃を超える日が2、3日続いた後に収穫した果実に、軟化果の発生が多い(図2)。
  3. 35℃以上の高温に10時間程度遭遇すると軟化果が発生し始め、軟化の程度は果実の着色が進んだものほど甚だしい(表1)。
  4. 着色程度の異なる収穫果を高温に遭遇させた場合、45℃では6時間、35,40℃では9時間遭遇すると軟化果が発生し、軟化の程度は処理温度が高いほど、また果実の着色が進んだものほど甚だしい(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 果実に直射光が当たると果実温度がハウス内気温より8℃程度高くなるため、遮光を行うことにより果実温度の上昇を押さえる。
図表1 214503-1.JPG
図表2 214503-2.JPG
図表3 214503-3.JPG
図表4 214503-4.JPG
カテゴリ 経営管理 出荷調整 トマト

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