タイトル |
アザレアの鉢物用新品種「越の淡雪」、「越の舞姫」 |
担当機関 |
新潟県農業総合研究所 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
鉢物用のアザレア2品種を育成した。「越の淡雪」はやや大輪・ホースインホースタイプの半八重咲きの白色花、早生で促成栽培に適し、9月下旬に開花する。「越の舞姫」は大輪・半八重咲きの桃色花、やや晩生で、促成栽培では1月上旬に開花する。
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背景・ねらい |
全国トップの生産量を誇る新潟県産アザレアの一層の需要拡大を図るため、花色・花型に優れ、促成栽培に適するアザレアの新品種育成を目標とした。
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成果の内容・特徴 |
- 育成経過
「越の淡雪」は、平成2年に「春の夢」を子房親、「ホワイトウォーター」を花粉親 として交配し、得られた実生個体群の中から平成5年に選抜した。「越の舞姫」は、平成2年に「コンディスカチーフ」を子房親、「春のひびき」を花粉親として交配し、得られた実生個体群の中から平成5年に選抜した。両品種とも平成9年から11年までの3年間、特性検定を行った結果、優良と判定され育成を完了した。
- 特性の概要
1)「越の淡雪」:やや大輪の白色花で、花弁に黄緑色のブロッチが入る(表1、図1)。花型はがくが花弁化したホースインホースタイプで、さらに一部の雄ずいが小花弁化した半八重咲きである(表1、図1)。花弁は丸弁で、縁は波を打たない(図1)。開花期は早生で促成栽培に適する。無冷蔵栽培における開花始期は3月上旬、8月下旬冷蔵終了の促成栽培での開花始期は9月下旬である(表1)、表2)。 2)「越の舞姫」:大輪の桃色花で、花弁に淡黄緑色のブロッチが入る(表1、図2)。花型は一部または全ての雄ずいが小花弁化した半八重咲きである(表1、図2)。花弁縁は弱く波を打つ(図2)。開花期はやや晩生で、無冷蔵栽培での開花始期は3月下旬、9月中旬冷蔵終了の促成栽培での開花始期は1月上旬である(表1)、表2)。 8月下旬冷蔵終了の促成栽培では開花期は揃わない(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 新潟県内の生産地全域に適し、栽培管理は新潟県花き栽培指針に準ずる。
- 種苗登録出願中。「越の淡雪」:出願番号第12090号、「越の舞姫」:同第12091号。
- 種苗の配布等については新潟県花き原種等取扱要領による。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
アザレア
栽培技術
需要拡大
新品種
新品種育成
品種
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