タイトル |
コンニャクの被覆尿素肥料利用による全量基肥施用法 |
担当機関 |
栃木県農業試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
コンニャク栽培の被覆尿素肥料を利用した全量基肥施用法を検討した。LPS100を総窒素施用量の3分の1基肥施用した場合、球茎肥大効果が高く、収量の安定化が図られる。
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背景・ねらい |
コンニャク栽培では年次間差はあるが、基肥を減らし生育後半に追肥する施肥方法が球茎の肥大および病害軽減の点で効果的である。しかし、後期追肥は作業面の問題が多い。そこで、追肥効果を維持しながら作業の効率化を図るため、被覆尿素肥料を用いた全量基肥施用法を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 被覆尿素肥料の混合割合では、総窒素施用量の3分の1混合が3分の2混合より球茎肥大に優れた。
- 被覆尿素肥料の種類では、LP50は球茎肥大効果は高いが、健全株率が慣行区と同程度であった。LP100は球茎肥大効果は慣行区と変らず、健全株率も低かった。これに対し、LPS100は球茎肥大効果が高く、健全株率も追肥区と同程度に高かった。特に不順天候で肥料の流亡の多い年の球茎肥大効果は、慣行区に比べ高かった。
- LPS100の地上部窒素吸収量は、追肥後に吸収が高まる追肥区には及ばないが、8月下旬以降に高まる傾向が見られた。
- LPS100の溶出率は施用後50~70日頃が多かったが、80~100日頃でも一定の溶出がみられ、後期の吸収に寄与したと考えられた。
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成果の活用面・留意点 |
施肥は植付時に、LPS100と速効性肥料を混和して施用する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
こんにゃく
施肥
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