ゆで豆に適するラッカセイ「郷の香」の栽培法

タイトル ゆで豆に適するラッカセイ「郷の香」の栽培法
担当機関 千葉県農業試験場
研究期間 1994~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 ゆで豆に適するラッカセイとして,「郷の香」を選定し,その栽培法を組立てた。「郷の香」は,比較的早生で収量が優れ,しかも莢の外観,食味が良く,収穫適期幅も広く,ゆで豆適性が高い。べたがけ栽培の導入で8月上旬からの収穫が可能である。
背景・ねらい ラッカセイは,野菜等との輪作作物として,古くから連作障害軽減,地力向上等の効果を持つことが知られている。しかし,収益性が不安定であること等から,栽培面積が年々減少している。そこで,ゆで豆(やや未熟な莢を収穫・水洗して塩ゆでしたもの)への需要拡大を通じて収益性を高め,輪作作物としての定着化を図る。
成果の内容・特徴
  1. 初期選抜した3品種(「郷の香」,「ナカテユタカ」,「ユデラッカ」)を供試した比較試験の結果,「郷の香」は食味,外観品質が優れ総合評価が最も高く,収穫適期幅が広く,密植適性も高く,ゆで豆用ラッカセイとして有望と判定した。なお,「ナカテユタカ」は,食味は「郷の香」並みの場合もあったが,ゆで豆に望まれる早期の収量が「郷の香」,「ユデラッカ」より劣った。ゆで豆用品種として推奨されている「ユデラッカ」は,収量は優れるが,食味,外観評価が劣り総合評価は最も低かった。
  2. 「郷の香」を4月下旬に平均畦間65cm,株間20cm( 769株/a)で,1穴2粒播きし,2条穴あきポリエチレンフィルムマルチと生育初期のポリエステル製不織布べたがけによる保温処理を行うこと(以下べたがけ栽培とする)で,8月上~中旬に商品性の高いゆで豆用ラッカセイが収穫できた。
    4月下旬播きべたがけ栽培から7月中旬播きマルチ栽培までを組み合わせることにより,8月上中旬から10月中下旬まで順次収穫することができた。
    なお,施肥量等基本的な栽培技術は従来の品種と同様と考えて良い。
ラッカセイを野菜等の連作障害防止を主目的に輪作作物として導入しようと考えている農家,ラッカセイをすでに栽培していて所得向上を図ろうとしている農家等に普及する。
成果の活用に当たっては,千葉市の火山灰土壌での試験結果であることを考慮する。
成果の活用面・留意点 ラッカセイを野菜等の連作障害防止を主目的に輪作作物として導入しようと考えている農家,ラッカセイをすでに栽培していて所得向上を図ろうとしている農家等に普及する。
成果の活用に当たっては,千葉市の火山灰土壌での試験結果であることを考慮する。
図表1 214778-1.gif
図表2 214778-2.gif
図表3 214778-3.gif
図表4 214778-4.gif
カテゴリ 栽培技術 需要拡大 施肥 品種 らっかせい 良食味 輪作 連作障害

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