タイトル |
ポット苗を使ったサツマイモの苗増殖と増殖した苗の特性 |
担当機関 |
千葉県原種農場 |
研究期間 |
1993~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
2月から3月にポット苗を温床に定植し、採苗、挿苗を繰返して増殖するポット苗を使ったサツマイモ苗増殖は網室増殖より増殖率が高い。増殖した苗は初期生育が旺盛で収量・品質が優れる。
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背景・ねらい |
サツマイモウイルスフリー苗の増殖法は、網室での種いも増殖とポット苗によ る苗増殖とがある。千葉県では大規模栽培に適した網室での種いも増殖を行って きたが、育苗労力はかかるが急速な増殖に適したポット苗の導入が行われ始めて いる。そこで、ポット苗の苗床での増殖率、初期生育、収量・品質への影響を調 査した。
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成果の内容・特徴 |
- ポット苗による苗増殖では、2月から3月にポット苗を温床に定植し、4月下旬まで採苗、温床への挿苗を繰り返して元株を増殖し、5月から圃場定植用の苗を採苗する。
- ポット苗増殖での増殖率は、2月上旬定植でベニアズマ、高系14号が約30倍、紅赤で約50倍であった。増殖率は、定植時期が遅れる程低くなり、3月中旬定植ではベニアズマで20倍であった(表1)。
- ポット苗から増殖した苗は、種いも苗に比べ初期生育が旺盛であり、網室1作、網室4作の種いも苗に比べ、総いも重、A品重が高く、曲がりが少なかった(表2)。
- 従来の網室での種いも増殖は、網室での作付け回数が多くなると、総いも重、A品重が低下した(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
千葉県におけるウイルスフリー苗の配布を、一部ポット苗とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育苗
栽培技術
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