| タイトル |
水稲不耕起直播栽培における肥効調節型肥料の側条施肥による生産安定効果 |
| 担当機関 |
三重県農業技術センター |
| 研究期間 |
1995~1995 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1995 |
| 要約 |
水稲の不耕起直播栽培において肥効調節型肥料の全量基肥側条施用は施肥窒素利用率が向上し、窒素吸収量が増加した。側条施肥は初期生育の促進による穂数及び籾数の確保、増収効果が高く、さらに下層の根量が増加し根系の発達・拡大にも有効であった。
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| 背景・ねらい |
不耕起直播栽培では生育初期の根系発達が抑制されやすく、また土壌の無機化窒素供給量が少ないため、生産の安定化を図るためには省力かつ効率的な施肥技術の確立が必要である。 そこで肥効調節型肥料を用いて施肥方法の違いが施肥窒素の利用効率、生育・収量および根系形成に及ぼす影響を検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 無窒素栽培における成熟期の窒素吸収量は、不耕起直播では稚苗移植栽培の60~70%と少なく、特に生育初期と登熟期の吸収量が少なくなった(図1)。
- 化成肥料の表面施肥では分施しても窒素利用率は30~33%と低く、肥効調節型肥料を播種条の横5cmに側条施肥することで利用率が向上し、窒素吸収量が増加した(図1)。
- 窒素溶出期間が長いシグモイドタイプの肥効調節型肥料では、全量基肥表面施肥でも40%以上の窒素利用率を示し、さらに側条施肥することで利用率は60~65%に向上した(図1)。
- 肥効調節型肥料の側条施肥により入水以降の生育が優り、穂数、籾数が増加し、化成肥料の表面施肥に比べて25~30%と大幅に増収した(図2、表1)。
- 肥効調節型肥料の肥効は登熟後期まで継続し、玄米粗蛋白含量が高く食味値の低下が認められることから、利用する溶出タイプや配合割合の検討が必要である(図2、図3、表1)。
- 肥効調節型肥料の側条施肥では施肥位置周辺、特に下層の根量が表面施肥に比べて増加した(表2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 不耕起直播水稲の省力・効率的施肥技術として有効である。
- 供試圃場は不耕起初年目であり、稲藁は搬出した。土壌型は細粒灰色低地土灰色系、作土の土性は埴壌土である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| 図表5 |
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| カテゴリ |
肥料
直播栽培
水稲
施肥
播種
良食味
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