タイトル |
ビール大麦『みょうぎ二条(新田二条13号)』の奨励(認定)品種採用 |
担当機関 |
栃木県農業試験場 |
研究期間 |
1994~1994 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
大麦縞萎縮病に強く、麦芽品質の優れる早生種のビール大麦「みょうぎ二条」を奨励(認定)品種として採用した。
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背景・ねらい |
大麦縞萎縮病に強く、麦芽品質の優れるビール大麦「みょうぎ二条」を奨励(認定)品種として採用することにより、本県におけるビール大麦の高品質化と安定生産を図る。
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成果の内容・特徴 |
「みょうぎ二条」(組合せ:栃系144/やす系50 )は「あまぎ二条」と比較して、次のような特徴がある。
- 出穂期は1~4日、成熟期は3~5日早い早生種である。
- 株はやや閉じ、草姿が良い。稈長は短く、穂長は短い。穂数はやや少ない。3.耐倒伏性は優り、強である。
- 大麦縞萎縮病ウイルスI型系統に強い。
- 整粒歩合、整粒重は同程度である。
- 千粒重は同程度である。
- 粒の外観品質は同程度である。
- 麦芽エキス、エキス収量は優れ、コールバッハ数はやや優れる。ジアスターゼ力及び最終発酵度は同程度である。麦芽品質の総合評点では優れる。
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成果の活用面・留意点 |
- 本種はその特性から県下一円の二条大麦栽培地帯に適する。普及見込面積は 1,000ha。
- 早生種なので極端な早播きは避け、適期播種に努める。
- 耐倒伏性は強く、多肥栽培に向くが、極端な多肥栽培はうどんこ病の多発や醸造用品質の低下を招く恐れがあるので避ける。
- せき薄地では肥切れにより穂数不足にならないよう留意する。
- 穀皮が薄いので、脱穀・乾燥・調製はていねいに行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
アスター
萎縮病
うどんこ病
大麦
乾燥
播種
品種
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