二条大麦「新田二条13号」の栽培法

タイトル 二条大麦「新田二条13号」の栽培法
担当機関 埼玉県農業試験場
研究期間 1993~1994
研究担当者
発行年度 1995
要約 オオムギ縞萎縮病抵抗性を有し、栽培性、醸造適性に優れた「新田二条13号」の栽培性を明らかにした。播種期は11月中旬、播種様式は条播が適する。施肥法は基肥0.8kg/a+2月中旬追肥0.2kg/aで安定多収が得られる。
背景・ねらい 生産者及び実需者からのオオムギ縞萎縮病抵抗性を有し、栽培性、醸造適性に優れた新品種の一刻も早い導入要望に答え、平成5年度「新田二条13号」を準奨励品種に採用した。そこで本品種の早急な普及拡大による醸造適性に優れたビール麦の安定生産を図るため、品種の特性を活かした栽培法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 栽培法からみた特徴
    (1)分げつが旺盛で、過繁茂~凋落型の生育になり易いことから、初期生育の抑制が千粒重、整粒歩合の向上に有効である。このため11月中旬のやや遅めの播種が適する。
    (2)播種様式では全面全層播は過繁茂~凋落型の生育や生育ムラ発生し易いため、過剰分げつが抑えられ、効率的な生育相となる条播(ドリル播)が適する。
    (3)短稈で耐倒伏性が高く、基肥多、追肥施用で増収効果の高い、耐肥性の高い品種である。しかし、多肥栽培では整粒歩合、千粒重が低下し、気象条件によっては著しい過繁茂~凋落型の生育になる恐れもあることから、施肥法は基肥0.8(N,kg/a)程度とやや抑え、凋落防止のための追肥を行う体系が良い。
  2. 栽培法
    (1)目標収量45~50kg/a(ビール大麦)
    (2)播種時期11月中旬
    (3)播種様式条播(ドリル播)
    (4)施肥法基肥0.8(N,P,K,kg/a)+2月中旬追肥0.2(N,kg/a)
成果の活用面・留意点
  1. 過繁茂になり易く、茎立、幼穂分化も早いので、早播しすぎないようにする。
  2. 凋落防止と適性蛋白の維持のため、追肥は生育に応じて調整する。
図表1 214802-1.gif
図表2 214802-2.gif
図表3 214802-3.gif
カテゴリ 萎縮病 大麦 新品種 施肥 抵抗性 播種 品種

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