蛍光インサイチュハイブリダイゼーション法による牛Y精子の検出

タイトル 蛍光インサイチュハイブリダイゼーション法による牛Y精子の検出
担当機関 神奈川県畜産研究所畜産工学部
研究期間 1994~1997
研究担当者
発行年度 1995
要約 Y染色体特異的DNAプローブを用いた蛍光インサイチュハイブリダイゼーション法により、牛Y精子の検出が可能となった。
背景・ねらい X、Y精子の分離はさまざまな手法で試みられているが未だ確立された技術は得られていない。
分離された精子は体外受精後に胚の染色体検査や産子の性別検査によりXYの判定が行われるが、これらは判定法では大きな労力と長時間を必要とする。
そこで蛍光インサイチュハイブリダイゼーション法を用いた牛精子のXY判定法について検討した。
成果の内容・特徴 牛凍結融解精子を洗浄し、スライドグラス上に塗抹し、標本を作製した。標本の前処理として精子頭部の膨化処理を行い、PCR法で作製したビオチン標識牛Y染色体特異的DNAプローブ(BC1.2)とハイブリダイゼーションを行った。
  1. 精子頭部はA法:80U/mlパパイン(SIGMA)処理(37℃、6~10分)及びDTT、DMSO処理(室温、10分)、またはB法:3000usp-unit/mlパパイン(MERCK)、DTT処理(38.5℃、30~40分)で膨化した。
  2. A法またはB法による膨化処理精子のハイブリダイゼーション後の蛍光シグナル検出率は、それぞれ48.4%、30.7%であった。
  3. A法で膨化処理された3頭の種雄牛においてハイブリダイゼーション後の蛍光シグナル検出率は、それぞれ48.7%、48.0%、47.0%であった。
成果の活用面・留意点 牛XY精子の分別技術開発にあたり、分別精子のXY判定に活用する。
図表1 214819-1.gif
図表2 214819-2.gif
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