タイトル |
産卵鶏の産卵後期の短期絶食処理による卵殻質改善 |
担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
産卵鶏の50週齢時に絶食処理を施すと、その後の産卵性に優れ、卵殻強度が向上し、破卵率が減少する。
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背景・ねらい |
産卵鶏は加齢にともない卵殻質が低下し、破卵率が増加する。その改善技術として強制換羽があるが休産期間が長すぎること、抜け落ちた羽根の処理が厄介なこと、及び再び生えてくる羽毛のための栄養分のロスがあることが指摘されている。そこで卵殻質および破卵率を改善する目的で、休産期間をごく短かくする、短期間の絶食処理の効果を検討した。
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成果の内容・特徴 |
春餌付けの産卵鶏の50週齢時、叉は60週齢時にそれぞれ3,5,7日間の絶食処理を行い、産卵性と卵殻質改善効果を検討した。
- 50週齢時5日間、及び7日間の絶食処理により、体重は20%程度減少する(表1)。
- 50%再産卵は、絶食処理の日齢、絶食日数に関係なく、絶食解除後11~12日となる(表1)。
- 21~80週齢の産卵性は、50週齢時5日間及び7日間絶食区の産卵率が3%程度改善され、日産卵量も2g程度多く、飼料要求率も優れる。50週齢時3日間、及び60週齢時の絶食処理では、産卵性は改善されず、対照区と大差ない(表2)。
- 50週齢時、及び60週齢時に絶食処理をすると、その後の卵殻強度は向上し、その改善効果は約16週間持続する(表3)。
- 卵殻強度の向上に伴い、破卵の発生率が約3%程度減少する。絶食処理期間が長いほど破卵の発生率が少ない(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
絶食解除後は飼料の給与を直ちに自由摂取させることにより、50%再産卵日を早くし、休産期間を短くすることにより、産卵性を高めることができる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
鶏
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