タイトル |
ウズラの新しい光線管理法 |
担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
ウズラの照明時間を10日齢24時間照明から50日齢10時間まで漸減、以後18時間まで漸増後一定とした新しい光線管理法を開発した。このことより初産が20日程度遅延し、初産時に多発する過小卵が減少し、41日齢から300日齢の間の出荷可能卵数は1羽当たり10個増加させることができる。
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背景・ねらい |
養鶉農家の規模拡大と世代交代が進み、飼養規模も一段と大きくなり、鶉舎は環境の制御できるウインドウレスタイプが普及しつつある。しかし、生産現場の飼養管理技術の多くは農家自らの経験から生み出されたもので、なかでも、光線管理は飼料を摂取する機会を多くする目的で、1日24時間照明が昼夜行われ、かえって産卵率、生存率など、生産性低下の一因となっていると思われた。そこで、照明時間を鶏に見られる産卵開始までは漸減、以降漸増一定方式を基本とした光線管理方式を検討した。
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成果の内容・特徴 |
図1に示すように照明時間を10日齢から50日齢まで24時間照明から10時間照明まで漸減、以降産卵期間は18時間照明まで漸増後光線管理方式により、
- 41日齢から300日齢までの出荷可能卵数は約5%増加する。
- 産卵開始は20日程度遅れるが、初産時の体重が大きくなることから、産卵初期に多発する過小卵(9.5g以下)の発生を減少できる。
- 産卵後期(300日齢)の産卵率は80%を上回り、生存率も改善される。
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成果の活用面・留意点 |
- 照度は、ケージ飼育下では極力落とし、給餌トイの位置で5ルックス程度とする。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
規模拡大
飼育技術
出荷調整
鶏
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