タイトル |
低水分、高エネルギー源添加による乳牛ふんの連続発酵堆肥化処理 |
担当機関 |
神奈川県畜産研究所 |
研究期間 |
1992~1994 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
乳牛ふんに低水分、高エネルギー源として白土20,30%及び食用廃油10%を添加したところ、密閉型強制発酵機による連続発酵堆肥化処理が可能であった。
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背景・ねらい |
高水分、低エネルギーという特性のため、連続発酵堆肥化処理が困難とされている乳牛ふんに、低水分高エネルギー源を添加することにより、密閉型強制発酵機による連続発酵堆肥化処理を可能にする。
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成果の内容・特徴 |
- 密閉型強制発酵機を用いて堆肥化処理を行うのに、乳牛ふん量の20%から30%の白土(食用油精製ろ過材)の添加で良好な発酵堆肥化が可能であった。有機物分解率は45%から55%、有機物1Kg当たりの蒸発水分量は6.43から6.02Kgであった。
- 同様の乳牛ふんを用い、その10%の食用廃油の添加によって安定した高い発酵温度が維持され、有機物分解率56.6%、分解有機物1Kg当たり蒸発水量は7.05Kgで良好な発酵堆肥化が可能であった。
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成果の活用面・留意点 |
- 白土は油脂が酸化する独特な臭気があるとともに、堆積時に表面が酸化熱で白煙をあげて炭化することがあるので、貯蔵にあたっては日向に置かない、高く積まない等に注意し状況によっては散水する必要がある。
- 白土は高エネルギー源が多いので多量に混合すると発酵は促進されるが、灰分も多いことから出来上がった堆肥の有機物含有率が低くなる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
乳牛
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