タイトル |
茶がら添加鶏ふん堆肥のブロイラー敷料への利用 |
担当機関 |
山梨県畜産試験場 |
研究期間 |
1993~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
茶がらと鶏ふんを2:1に混合して発酵させた堆肥(茶がら堆肥)をブロイラーの敷料として利用した場合、生産性の低下を招かず育成することが可能であり、さらに真菌数が減少し、茶がら堆肥の敷料への利用が可能であることが示された。
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背景・ねらい |
ブロイラーの育成において、敷料はおがくず粉あるいはモミ殻等が利用されている。しかし、これらは価格的にも高いため、生産者は代替え品を模索している。そこで、茶がらと鶏ふんを2:1に混合して発酵させた堆肥(茶がら堆肥)および紅茶ダストについて敷料への利用の可能性について検討した。
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成果の内容・特徴 |
茶がら堆肥(茶がら2:鶏ふん1を混合して発酵させた堆肥)を餌付けからブロイラー用敷料として利用して育成した。茶がらは紅茶工場より導入し、缶紅茶およびウーロン茶の出しがらを利用した。
- ブロイラーの生産性の低下は認められない(表1)。
- 茶がら堆肥に紅茶ダスト(ティーバック製造の際の粉砕残渣)を1:1に混合してもブロイラーの育成は可能である。
- 敷料の違いにおける正肉歩留に差は認められない(表1)。
- 敷料の細菌検査では、茶がら堆肥は真菌およびサルモネラ菌は検出されなかった(表2)。
- コマツナを用いた発芽試験において、茶がら堆肥について、特に生育障害は認められない(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 茶がらは紅茶工場より入手可能であり、混合発酵させる際は、鶏ふんの状態によって水分調整を行う必要がある。
- 今後、鶏糞の種類(採卵鶏およびブロイラー)の違いによる堆肥敷料による育成試験を行い実証する必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
こまつな
茶
鶏
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