タイトル | にほんなし「筑水」の収穫適期判定のためのカラーチャートの開発 |
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担当機関 | 千葉県農業試験場 |
研究期間 | 1995~1995 |
研究担当者 | |
発行年度 | 1995 |
要約 | にほんなし「筑水」の果実の収穫適期を判定するための表面色用カラーチャートを作成した。カラーチャートの比色部位としては、赤道部がていあ部より適している。 |
背景・ねらい | 千葉県におけるにほんなしの品種構成は「幸水」と「豊水」に偏っている。特定品種に偏ると摘果、収穫などの管理作業が一時期に集中し、労働配分の適正化、出荷期間の拡大による出荷調整などの妨げとなる。この問題を解決するものとして、「幸水」より早く収穫できる優秀な品種として農林水産省果樹試験場で育成された「筑水」が登場し、期待されているしかし、「筑水」は成熟期の果実に緑色が残りやすく、生産現場では収穫適期を判定する方法が求められている。そこで「筑水」のための収穫適期の判定法を確立する。 |
成果の内容・特徴 | 1 既存の「幸水」、「豊水」及び「新水」用のカラーチャートでは「筑水」の果実の赤道部中間着色部の表面色と適合率が低いため、収穫適期を判定することは難しく、新たに「筑水」用のカラーチャートを開発する必要性がある。 2にほんなし「筑水」の果実の収穫適期を判定するための方法を1991年から5年間にわたり検討し、指標として、「筑水」の表面色用カラーチャートを千葉県農業試験場、栃木県農業試験場、三重県農業技術センターが共同で作成した(表1)。 3 「筑水」の収穫期における果実の表面色の変化は赤道部がていあ部より大きく、変化の見やすいことが明らかとなった。カラーチャートの比色部位としては、赤道部がていあ部より適していた。 4 試作カラーチャートは既存のカラーチャートで最も適合した「幸水」用カラーチャートより、成熟期及びその前後のいずれの時期でも適合率が高かったことから、「幸水」用より「筑水」の収穫適期の判定に適していた(表2)。 5 試作カラーチャートは糖度及び果肉硬度との相関が高く、実用性が認められた(表3) |
成果の活用面・留意点 | 普及指導機関及び現場へのカラーチャートの供給を推進する。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | カラー 出荷調整 品種 |