タイトル |
宿根性スターチスの根域制限による切り花品質向上 |
担当機関 |
群馬県園芸試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
宿根性スターチスの定植床に防根シートを利用して植え付け根域制限すると花茎の軟弱徒長が期待されて短く、小花の着生数が増加して切り花品質は向上する。
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背景・ねらい |
ハイブリット系宿根スターチスは生育が旺盛であり、また、土壌水分が多いとより助長されて切り花茎は軟弱徒長して花蕾の着生も悪く、切り花品質は低下する。そこで、防根シートを定植床に利用して植え付け、根域制限による切り花品質の向上法について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- ベット全面シート敷設する場合は、基肥施用して土壌混和後、定植床の土壌を除けて防根シートを敷き、その上に土壌を元に戻して20~30cm高さのベットを作る(図1,図2)。
- 植え穴シート敷設する場合は、基肥施用して土壌混和後、直径30cm×深さ30cmの円筒状の穴を掘り、防根シートを敷き、その中に土壌を戻す(図3)。
- ベット幅80~100cmにマルチを被覆し、苗を植え付ける。
- 防根シートを敷いた定植床利用により根域が制限され、切り花茎の徒長を抑え硬く、小花の着生数が増加して品質は向上する(表1、表2)。なお、ベット全面シート敷設は、定植床が低いと切り花茎はさらに短くなる(表1)。
- 防根シートの定植床利用は、草勢が強く花茎伸張の旺盛な品種「ミスティーブルー、ベルトラード、ブルーファンタジア100、オーシャンブルー」等に有効である。
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成果の活用面・留意点 |
- 乾き易いほ場及び通常栽培でも花茎の短い品種「チャームブルー、エミール系品種」は、防根シートを敷設すると、切り花茎長の伸長不足や収穫本数が減少するので注意する。
- 土壌の肥沃度、水分の多少及び栽培品種によってベットの高さや植え穴の大きさを調節する。
- 防根シートの敷設は、歩行用ディスクローター(幅90cm、深さ20cmの溝堀)を利用すると容易にできる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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図表6 |
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カテゴリ |
栽培技術
宿根スターチス
スターチス
品種
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