サトイモの無培土、無追肥によるトンネル早出し栽培法

タイトル サトイモの無培土、無追肥によるトンネル早出し栽培法
担当機関 千葉県農業試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 サトイモのトンネル早出し栽培法として、2条高畦ベットに 5300~6600株/10aの栽植間隔で3月10日頃に種芋を深さ15cmに植付け、7月下旬に収穫可能な無培土、無追肥の省力的栽培技術を開発した。
背景・ねらい 千葉県の北総台地地域で栽培されているサトイモ「石川早生」のマルチ早出し栽培における収穫期の拡大による収穫労力の分散と早期出荷による所得向上を図るために、7月下旬出荷のトンネル栽培法を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 種芋の植付け深さは15cmがよい。出芽はやや遅れるが、形状は丸く、上物収量が優れる(図1)。
  2. 畦の形状は地温が安定して上昇することから、高さ20cmの2条・高畦植えが優れる(表1)。
  3. 植付け時期は3月10日頃が適する。栽植方法は畦幅150cm、条間45cm、株間20~25cm、栽植株数5300~6600株/10aとする(図2、表2)。
  4. マルチ(透明、厚さ0.02mm)は収穫時まで被覆し、土寄せは行わない。トンネル被覆資材は厚さ0.05mmの有滴性農業用ビニルを用い、出芽後は40℃を越えないように裾換気し、6月上旬に除去する(図3)。
  5. 施肥は全量基肥とし、100日タイプの緩効性肥料を窒素成分で2kg増施することで追肥は省略できる(図4)。
  6. トンネル早出し栽培はマルチ早出し栽培より芋の肥大は14日程度促進される(図5)。
  7. 収穫は10aあたり1000kg以上になる7月中旬以降とする。
成果の活用面・留意点 収穫が遅れると水晶症が発生するので8月中旬までに掘り取る。
図表1 214897-1.gif
図表2 214897-2.gif
図表3 214897-3.gif
図表4 214897-4.gif
図表5 214897-5.gif
図表6 214897-6.gif
図表7 214897-7.gif
カテゴリ 肥料 栽培技術 さといも 出荷調整 施肥

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