タイトル |
セル苗を利用したマリーゴルド栽培の省力化技術 |
担当機関 |
神奈川県農業総合研究所 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
マリーゴールド栽培にセル苗を利用すると、慣行の苗を移植する方法と比較して植え付け時間が61%、全自動移植機を使用するとさらに9%に短縮され省力化できる。セル苗育苗には複数粒播種が1粒播種より播種時間で41%、移植で67%に短縮され移植後の生育も良い。
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背景・ねらい |
神奈川県三浦半島地域はダイコンの産地である。品質が向上し、センチュウの被害を防止できるマリーゴールドの栽培が普及し、昭和59年には最大103haに達した。しかし、栽培に労力がかかることから栽培面積は平成7年には30haに減少した。マリーゴールドを省力的に栽培することができれば栽培面積が増加し、ダイコンの品質が向上してセンチュウ防除に薬剤を使用しなくても済み、産地全体の評価が高まることが期待できる。そこで、省力化で大きな問題となっている植え付け作業の省力化に力点をおいて本課題に取り組んだ。
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成果の内容・特徴 |
- セル育苗によって定植時間は大幅(慣行の61%)に短縮される。とくに自動移植機を利用すると慣行の10%以下になる。(表3)
- セルに播種するときには、1セルに複数(3~5)粒複数播種した方が播種時間、移植時間ともに短縮される。移植時間が短縮されるのは複数播種の方がセルからの引き抜きおよび植え付けが容易なためである。(表1、表2)
- 1セルに複数播種すると、移植後の生育は、1粒播種のセル苗及び、慣行苗の移植栽培よりも旺盛になる。(表4)
- 慣行区よりも複数播種したセル苗区の方が、また株間が広いほど生育が勝る。(表5)
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成果の活用面・留意点 |
セルトレイは220穴のものを使用し、げんきくん特号など市販の培土で25日間程度育苗する。定植後の除草は中耕によって防除できる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
病害虫
育苗
きく
栽培技術
省力化
除草
だいこん
播種
防除
マリーゴールド
薬剤
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