タイトル |
山間地夏秋トマトの連続不耕起栽培法 |
担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
夏秋トマトの2作方式では、1作目を3段の低段密植栽培とし、2作目を7月下旬に1作目の株間へ不耕起で定植することにより、2作方式を効率的に行うことができる。2作方式を用いれば、長段1作方式に比べ夏場高温時の作業分散が可能となる。
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背景・ねらい |
長段1作方式の夏秋トマト栽培では、7~8月の高温時に栽培管理作業が集中する。このため、規模拡大や高齢者農業の阻害要因となっている。一方、2作方式は夏季の作業を軽減することができる。そこで、1作目の栽植密度及び2作目の不耕起栽培と定植時期について検討し、効率的な2作方式を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 2作目を1作目の株間に不耕起で定植した場合、苗齢の異なる開花苗、未開花苗のいずれも、耕起して定植した場合と同程度以上の収量が得られる(表1)。2作目を不耕起で行うことにより、耕起、うね立て作業を省力化できる。
- 2作方式の7月下旬定植は、販売単価の高くなる8月下旬からの収穫が可能となり(図1)、2作方式の8月中旬定植に比べ収量と販売額が多くなる(表3)。
- 2作方式の7月下旬定植は、長段1作方式に比べ収量は減少するが、1作目を3段の低段密植栽培とすることにより、収量の減少を抑制することができる(表2及び3)。
- 2作方式の7月下旬定植と8月中旬定植は、長段1作方式に比べ茎が上部まで太く、草勢の維持が容易である(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 2作方式は長段1作方式に比べ夏季の作業量を軽減できるが、収量は長段1作方式の方が多い。このため、長段1作方式と2作方式を組み合わせた栽培体系により、規模拡大を図ることが可能となる。
- 2作方式は長段1作方式に比べ草勢を維持しやすいため、作期を拡大した作型に有効と考えられる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
規模拡大
栽培技術
栽培体系
省力化
トマト
不耕起栽培
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