タイトル | 受粉用昆虫マルハナバチは近紫外線除去フィルム被覆下でも利用できる |
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担当機関 | 三重県農業技術センター |
研究期間 | 1995~1995 |
発行年度 | 1995 |
要約 | 近紫外線を全く透過させないハウス内でも、一般農ビフィルム下と同様に受粉用昆虫のマルハナバチは受粉活動をする。 |
背景・ねらい | 平成3年12月に試験用として導入されたマルハナバチ(Bombus terrestris)は、現在では全国各地で利用されている。しかし、このマルハナバチを用いると、受粉活動を円滑にさせるために農薬、特に殺虫剤の種類が制限される。 一方、近紫外線除去フィルム被覆下で栽培される作物は、たとえばトマトの場合、灰色かび病の胞子形成阻害やアザミウマ類の飛翔分散防止等の効果により、病害虫の発生は少ないとされている。しかし、この被覆下では、同じ受粉用昆虫の西洋ミツバチは全く飛翔しない。 もし、マルハナバチが近紫外線除去フィルム下で受粉活動を行えば、さらに減農薬栽培が可能となり、今後の生物農薬等を用いた総合防除の展開が図れる。 そこで、マルハナバチの活動を近紫外線除去フィルムと一般農ビフィルム下で比較検討した。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | マルハナバチの利用効果を上げるには導入前の準備が重要である。防虫網をハウスの開口部へ張ることでハチが出ないように、また害虫が入らないようにする。放飼時にはナタネのようなマルハナバチが好む花をハウス内へ置くとよい。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 いちご 害虫 受粉 トマト なたね 農薬 防除 マルハナバチ ミツバチ |