タイトル |
葉厚によるてん茶生葉品質の判別 |
担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
生葉の葉厚は、てん茶品質及び呈味成分含量との間に高い相関が認められ、葉厚の薄い生葉ほどてん茶品質が高い傾向を示す。そのため、生葉品質の評価が葉厚によってできることが明らかになった。
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背景・ねらい |
てん茶は、生葉から製茶にいたる品質評価が経験に基づいて行われており、熟練者でも生葉の特性を活かした製造をすることは容易でない。そこで、「やぶきた」について、生葉特性とてん茶品質の関係を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 製茶成分の全窒素、遊離アミノ酸、繊維は、葉厚との間に高い相関が認められる(図1)。
- てん茶品質と高い相関が認められた生葉の物性は葉厚で、ほとんどの品質項目で最も高い相関を示す。また、その相関係数は全て負となり、葉厚の薄い生葉ほどてん茶品質が高い傾向にある(図2、表1)。
- 葉厚と品質各項目間の相関は、平成5~7年の3年間において安定して高かった(表1)。
- 重回帰分析の結果では、全ての品質項目で葉厚を取り込んだ回帰式が得られた。他の物性値では、2年連続して回帰式に取り込まれたものはなかった(表2)。
以上の結果、てん茶の生葉品質が葉厚によって評価できることが明らかになった。なお、葉厚は第三位葉を30芽調査し、平均値を用いた。
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成果の活用面・留意点 |
- 本研究は`やぶきた'のみで行ったため、他品種では更に検討が必要である。
- 茶葉の測定葉位は同一葉位とすること。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
茶
てん茶
品種
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