タイトル |
リフト式ローダーに装着する桑抜根用アタッチメント |
担当機関 |
栃木県蚕業センター |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
養蚕農家に導入されているリフト式ローダーの汎用化を図るため、桑抜根用アタッチメントを開発した。試作機での抜根作業はスムーズに行え、作業に要する時間は約3.5時間/10aで、大型機械(バックホー)並みの能力を発揮する。
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背景・ねらい |
栃木県の県南地方の大規模養蚕農家では、上蔟後の蚕座片付けや廃条堆肥の切り返し等にリフト式ローダーを利用している事例が多く見られるが、各種養蚕作業の機械化・省力化による一層のコスト低減を図るためには、本機の優れた機動性・運搬能力を活かした各種アタッチメントの開発による汎用化が必要である。そこで桑園改植時の抜根用アタッチメントを試作し、その実用性について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 桑抜根用アタッチメンの概要は図に示した(図)。
- 植付け15年目の桑園で試作したアタッチメントの利用試験を行った結果、作業はスムーズ行え、リフト式ローダーやアタッチメントへの特に大きな負荷は無い。
- 抜根作業時間は約3.5時間/10aであり、大型機械(バックホー)を利用しての標準的なものと比べても大きな差は無い(表)。
- 本アタッチメントを装着することでリフト式ローダーを抜根作業にまで汎用化することができ、桑園改植費の低減、リフト式ローダーの利用率の向上、投下資本の早期回収が図られる。
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成果の活用面・留意点 |
- 当所が開発したリフト式ローダー用桑収穫機または株直しアタッチメントとの組み合せにより、一層のコスト低減が可能となる。
- 本アタッチメントの利用にあたっては運転者1人による作業も可能であるが、作業能率を向上させるため、抜根した株をアタッチメントから外し、数カ所に集積させる補助作業者を設けるとよい。
- 本アタッチメントの材料費(図の様に鋼材を調製)は5万円程度である。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
カイコ
改植
機械化
桑
収穫機
省力化
低コスト
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